2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧

メアリー・アン・マシューズは言った: 悲壮な様子ね。僕は言った: 僕は僕のために、僕の力を使う。僕が叶えたいことは僕が叶えるしかないし、誰も肩代わりはしてくれない。それは当たり前のことだし、そうあるべきこと。けれど僕は、そんな簡単な結論へたど…

メアリー・アン・マシューズは言った: 曖昧ね。僕は言った: 態度に表すことが何だって言うんだ。涙を流したら君は満足するかい?そんなもの、本当にただの儀式でしかないかも知れないのに。そんなことは誰も必要としていなくて、ただ自分一人がどう受け止め…

メアリー・アン・マシューズは言った: 夢の続きを。僕は言った: 真っ暗な部屋でモニタを見つめてる。他にひとつだけ、赤外線ヒーターの灯りだけが見える。モニタを見つめる僕の目に、薄青白い領域と、横に細く連なる文字列のような模様が映っている。白と、…

メアリー・アン・マシューズは言った: 深いところへ。僕は言った: そう、深いところへ。僕が自覚する、僕の一番深いところとはどこだろうか?それは他の誰かが認識する、僕の一番深いところと比べてどうだろうか。もっと深い?もっと浅い?そこまでたどり着…

メアリー・アン・マシューズは言った: どうかしてるわね。僕は言った: どうかしてるんだ。気が狂いそうだ、というのは、僕がまだ気が狂っていないなら、だけれど。どうだろう、この落ち着きのなさは。頭を引っかき回してるうちに、皮膚を全部めくり取ってし…

メアリー・アン・マシューズは言った: 幸せだなんて。僕は言った: 精神的な安寧が得られれば何だっていいと思えるさ。暖かな暖炉の前だって極寒の雪原だって、自分自身がどう感じているかが問題なのだから、いや、それは心頭滅却だとか感覚器を麻痺させると…

メアリー・アン・マシューズは言った: どういうことかしら。僕は言った: 体裁がいいとか悪いとか、裕福だとか惨めだとか、満足だとか後悔だとか、どちらかに属していることやそうでないことが幸せかどうかにつながるかと言えば、そうは思わない。僕は、常日…

メアリー・アン・マシューズは言った: 動機は何かしら。僕は言った: いたってシンプルだと思う。僕はどうやったら幸せに生きられるか考えている。と同時に、『どうやったら幸せに生きられるか』考えながら幸せに生きることがどれほど難しいか、も知っている…

メアリー・アン・マシューズは言った: 嘘だったのかしらね。僕は言った: 狼少年といえば有名な童話だけど、君はどう思うかな。彼はあれほど酷い結末を迎えなきゃならなかっただろうか。誰にも見捨てられて当然だろうか。彼がいつまでも嘘を付き続けることは…