メアリー・アン・マシューズは言った: 夢見がちね。

僕は言った: 例えば爪。髪。頼んでもいないのに伸び続けるものを、僕の体から生まれ続ける僕にとって必要かどうかわからないものを、どうやって止めることができる?僕が周囲に与える影響や、僕の中から沸いてくる衝動や、そんなものだって同じはずだ。吉良吉影という架空の人物がいる。彼はどうしようもない本能を持っていて、あるいは自分のために誰かが酷い迷惑を被ろうがどうとも思わないやつだ。平たく言ってしまえばクズみたいな一面があるが、それでも、彼には尊敬できる部分がある。爪を伸び続けることを止められないことが、彼の衝動とリンクして、なんて。

メアリー・アン・マシューズは言った: 漫画とゲームが悪影響を及ぼす、って言うわね。

僕は言った: くだらないよ。ポルノ映画の列に並ぶことの方が、よっぽど。