臆面もないことを誰に言ったらいいのか。君には言えない、君には言えない、君にも言えない。思うに、君あるいは君たちは、僕のことを上等に評価し過ぎているんだ。だから僕は生来の情けなさをなるべくにじませぬように(これでもにじませぬように!)して、君あるいは君たちが夢想することを妨げないように努力しなければならない。求められないことでも、応じないほど鈍感でいられないのだ。